意外と知らない年賀状の歴史とは?

いつもお世話になっております。
大日印刷株式会社の藤田でございます。
11月も折り返しに入りまして、今年も残すところ後1か月半になりました。個人的なお話ではありますが、私も大日印刷に入社して1年を迎えました。本当にあっという間の1年間でした・・・今後ともご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。そして、9月から本格的にスタートいたしましたコラムも皆様のおかげでここまで続けることができました。こちらも引き続きご覧いただけますと幸いでございます。

さて、ここまで読まれた皆様「年賀状みたいな挨拶だな」とふと感じられたのではないでしょうか。そうです。本日のテーマは「年賀状」でございます。

年賀状の始まりとは

生まれたときから当たり前のように存在していた年賀状は果たしてどのような歴史があるのでしょうか。年賀状は平安時代に存在した漢学者・藤原明衡(ふじわらのあきひら)という人物が、自身の発行した文例集にあいさつ文として年賀状を入れたことが始まりとされている説があります。そこから江戸時代に飛脚が活躍したことで、庶民の間でも年賀状が用いられるようになったそうです。世界では年賀状を送る文化はあまりないのですが、中国と韓国でも同じような役割のものが存在するといわれています。

お年玉付き年賀状の発案者は一般人?!

年賀状のもう一つの楽しみといえば「お年玉付き年賀状」ではないでしょうか。このお年玉付き年賀状、発案したのは京都に住む洋品雑貨店の店主だった林正次氏でした。なんと民間人だったのです。1949年の戦後間もないころ、発明家でもあった林氏は「終戦直後に通信手段がない状態で年賀状を復活させれば、受取人・差出人ともに生存確認ができるのではないか」と考え、郵政大臣に直談判したそうです。お年玉を付けることで年賀状を買う人が増え、ロングセラーとなったことで林氏は大いに感謝され、郵便審議会の専門委員に任命されました。1949年から72年続いているお年玉付き年賀状、現在の1等はなんと「現金30万円もしくは電子マネー31万円分」だそうです。意外とご存知ではない方も多いのではないでしょうか?

ペーパーレス化で年賀状はなくなる?

急速にインターネット環境が整備されたことで、年賀状の販売枚数は2003年以降、下降の一途を辿っています。SNSが普及したことで、20代の7割近くがSNS上で年始の挨拶を行ってしまうそうです。しかし、年賀状はSNSのメッセージでは伝えきれない文字の風合いやその人が持つ雰囲気等を感じることが出来ます。

コロナ禍になって人とのかかわりが薄くなったように感じるこの頃ですが、このような時代だからこそ改めて年賀状を活用してみるのはいかがでしょうか。

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