記念誌や卒業文集のつくりかたとは?

いつも御覧いただきましてありがとうございます。大日印刷株式会社の藤田でございます。
大型連休も終わり、また今週から通常のお仕事に戻られている方が多いのではないでしょうか。なかなかスイッチが入らないですが、頑張りすぎずほどほどにいきましょう!
さて、年度も変わってから早1か月・・・弊社では「卒業文集を作りたい!」や「記念誌をつくりたい!」というお客様からのご相談をいただくことが非常に多くなりました。本日のコラムは、卒業文集の制作担当になった方必見の「卒業文集」や「記念誌」の作り方や印刷会社へのスムーズなご依頼方法などを解説いたします!

どんな紙が適しているのか?

卒業文集や記念誌は掲載する内容によって適した紙が違います。まず作成したいものが写真のみなのか、文章もあるのか確認します。文章がメインの文集の場合だと、モノクロの表現がしやすい紙がいいでしょう。一般的によく使われる「上質紙」のほかに、「淡クリームキンマリ(通称クリキン)」という、少し黄色味がかった紙が目に優しく文章が読みやすいとされています。書籍にも使われているのでお勧めです。
写真がメインの文集の場合は、弊社でもよく使用される「コート紙」「マットコート紙」が人気です。「コート紙」はつるっとした表面が特徴で、ツヤ感のある紙です。「マットコート紙」はその名前の通り、マットな質感であまりツヤがない紙で、落ち着いた印象になります。どちらもカラーの印刷に向いた紙ですが、重厚な作りにしたい場合は「マットコート紙」華やかな雰囲気にしたい場合は「コート紙」と使いわけるのがお勧めです。

どんな製本方法がある?

製本には沢山の種類があり、それぞれメリットやデメリットがあります。今回は主によく使われる3種類の製本方法についてご案内します!

上製本(ハードカバー)

表紙を厚いボール紙で巻き、製本したものです。卒業アルバムなどによく使われ、どの製本よりも高級感があります。しかし他と比較してコストが高くなりやすいのがデメリットです。

無線綴じ

中のページを表紙でくるみ、糊で固めて製本する方法です。「くるみ製本」とも呼ばれる製本で、先ほどご紹介した上製本よりもコストがかからず、背表紙もあるため高級感は損なわれません。

中綴じ

中綴じは開いた状態の紙を重ね、中央部分に沿って針金で止める製本方法です。一番コストがかかりませんが、たくさんページのある冊子には向いていません。また、背表紙もないため、前述の2種類に比べると簡単なつくりの冊子になります。
この3種類が主な記念誌・卒業文集などに使われる製本方法です。

掲載する内容を決める

文集であっても記念誌であっても、「何を」「どう」伝えたいのかを考え、組み立てていく必要があります。「記念誌」であれば「創設者の想い」や「理念」を最初のページに用意しなければなりません。近年の傾向では、WEBであっても紙媒体であっても「企業としての想い」や「大切にしているもの」などを掲載することがよいとされていて、自分たちの考えを発信することが求められています。会社のこれまでの歴史年表(沿革)や社内で起こったイベントなど、社内の内容をしっかり作りこむことで広報としての役割だけでなく、【会社全体の連帯感】や【帰属意識を持たせる】という部分にも非常に影響があります。また、社員を巻き込んで全員で作りたい!と考えるのであれば、社員に直筆で寄せ書きをしてもらうなどのオリジナリティ溢れる記念誌にするのも大変おすすめです。

さいごに

予算や仕上がりを考え、それぞれにあった冊子を作ることが重要です。
文集の内容が決まっていない方はまずどんな製本にしたいのかという部分から考えていくのも手でしょう。文集は実際に制作するのに時間と労力が非常にかかってきます。そのため、制作スケジュールを印刷会社としっかり確認し、納期がタイトになりすぎないよう気を付けましょう。また、中綴じや無線綴じなど、製本方法によっては作ることができないページ数のものがあったりするため、すべて決めてしまう前に一度馴染みの印刷会社に相談やアドバイスをもらうとスムーズに文集作成が行えます。大日印刷でも文集の実績が豊富ですので、一度相談だけでもしてみたい!という方はお気軽に弊社営業やお問い合わせフォームよりご連絡くださいませ!

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